ドシン1、発掘

意外と頑丈だった64DD

先日、ジッカの物置きに眠っていた64DDセットを引き上げてきました。ホコリと湿気が酷い物置きに何年も置きっぱなしで「もしかしたら動かなくなっているかも」と若干覚悟したものの、本体もソフトのセーブデータも壊れたりしておらず、今のところ正常に作動しています(振動パックだけは故障した模様)。まあ相変わらず64DDの内蔵時計の精度はたいしたもので、もう何年前に合わせたか分からないのに、6分しか遅れていませんでした。安物の腕時計のほうがよっぽどズレますよ。。

ドシンちゃんとの再会

さておき、最初に遊んでみるのは「巨人のドシン1」。

巨人のドシン1

イヨゥ!

1999年末のリリースだから、もう22年前の作品になります。何年前のやりかけか分からない、いじり倒した汚いマップが残っていましたので、これを散策しながら感覚を思い出していきます。最近の休日をほぼ全部使って(バカ)、バベルの塔建立→裏世界→初期化してまたモニュメント集め、の流れをやっていました。多少の粗削り感、かったるさはあれど間違いなく名作であることを再認識させられます。何といっても、地形をいじったり村を育てたりするのが楽しいし、他のゲームにはないのんびりした南国の雰囲気や、木や人を運ぶというアクションもユニーク。そして「一日が短い!そして初期巨人は歩くのが遅すぎる!」「でも巨大化を急ぐと災害ラッシュ!」という感じで、スムーズに遊ぼうとするとなかなか難しく奥が深い面もあり、意外としっかりゲームになっているのですね。TAS/RTA的な観点で極めようとしたら結構歯ごたえがあるのではないでしょうか。なお筆者はGC版も遊んだことがありますが、良くも悪くもゲームバランスを整えて小ぎれいになってしまったGC版より荒々しい「1」のほうが好みです。

録画をして気付いたこと

さてこれも面白いことに、昔さんざん遊んだゲームなのに、いろいろと発見があるものです。正確に言うと、録画して見返すことによって気付くことがあった、ですが。筆者は64DDセットを引き上げるのに先立って、キャプチャー機器を購入していました。GV-USB2という製品を分配ケーブルとセットで。遊びながら全編録画をしてしまえば、ただのんびり見返しても良いし、一時停止やスローモーションで気になるシーンを詳しく見たり、あるいは統計的な分析ができたりします。そもそもは「いつ壊れて二度と遊べなくなっても仕方ないゲーム機だから、思い出が残せるように」程度のつもりでキャプチャーを買ったのですが、これは嬉しい誤算でした。

というわけで、今回分かったことをつらつらと書いていきます。

1.一日の長さ

バルド島の一日は、日の出とともに巨人が現れるデモの開始から、日没で巨人が完全に動きを停止するまでで26分57秒、そのあとの記録をじっくり見ているとトータルで30分程度になります。約27分の活動時間に対してソドルが「太陽は真上じゃ」と言うのは15分あたりなので、この時点で半分をだいぶ過ぎています。なお初期化後の初日は、3分弱のムービーが入る分、活動できる時間が24分程度と短くなり、ちょうどその半分あたりに昼が来ます。

2.遊びの日

バルド島の暦はランダムではなく規則的で、5日が1週間です。具体的には、バルド歴で3と8のつく日が「休みなく働く日」、4と9のつく日が「遊びの日」です。またこの規則はソドルのコメントが無い裏世界でも同様です。モニュメントを建てたい時ほど「また遊びの日?」と感じるものですが、実時間で言えば、2時間半サイクルでそのうち30分が遊びの日ということになります。「また」とか言ってしまうほど長時間連続で遊ぶのはやめましょう。

3.日没の音楽

日没時に流れる音楽が、まれに違う曲になることがありますが、これも実はランダムではありません。遊びの日とは違って、バルド歴ではなく巨人の世代数によって決まり、13代目、26代目、39代目、49代目の日のみ、レアなほうの「楽園地帯」が流れ、他の大多数の日は「時間」が流れます。

日没

奴を焼け!
4.世代のループ

50代でループしていると誤解しがちですが、49代でループしています。50代目の巨人はエンディングでは「50代目」と表示されるものの、ドシン大図鑑には新しい「初代」として記録され、その前の初代から49代目までの図鑑が削除されます。50代目=初代の次に現れる巨人は、エンディングでも大図鑑でも「2代目」となりますので、49代が末代(?)なのでした。ついでに日没の音楽の話に戻ると、4/49の割合で珍しい方の「楽園地帯」が流れるということになります。

5.災害発生の条件

災害は、ハートまたはドクロを巨人が受け取った瞬間に発生します(ハート/ドクロが現れた瞬間ではない)。人間が出すものかボックスが出すものかは関係ありませんが、短時間に多数受け取ったときのほうが発生しやすい傾向があります。逆に1個か2個のハート/ドクロしか受け取れない状況、例えば少人数の集落では、災害はあまり発生しません。もうひとつ重要なのが、集落と巨人の位置です。災害は巨人が集落から大きく離れていると発生しないようです。火山を除く災害は集落を目指してやってくるので、狙う集落が決められなければ発生ができないのでしょう。その他、災害中、夕方(ヘイト巨人で青空の見える時間以降)、初期化後の初日は災害が発生しない模様。夕方から一生懸命巨大化してもしょうがないので、これらを踏まえて現実的には、
・多人数の集落でハート/ドクロがたくさん出たら、一目散に逃げる
・集落で発生したボックスは放置、または踏みながら逃げる
というチキン巨人になることで大半の災害を防げるようです。

6.ノーティ

巨人を嫌う集落から発生するお化けのノーティは、人間に嫌われないよう遊んでいるとなかなかお目にかかれない、ある意味珍しい災害です。逆に言うと、ある集落で嫌われたうえで近隣の集落の世話をしていると結構な確率で発生します。厄介なことに小さい巨人では踏みつぶすことができず、無視して自然に消えるのを待つしかありません。発生から3分経過すると自然消滅します。なおノーティは発生した集落を襲うのではなく、近隣の集落を襲います。一方で海を渡れない性質があるため、発生する(巨人を嫌う)集落が海に囲まれている場合、うろうろするだけで無害です。これを逆手に取ると、わざとノーティを発生させ、消えるまでの3分間にハート/ドクロを荒稼ぎして安全に巨大化する「ノーティ・チャンス」が活用できるかもしれません。

ノーティ

 やってるけど脚が短すぎるんじゃ!
7.集落の範囲

集落は「集落のタネ」のある場所からしか発生しません。そして集落のタネそれぞれに作られる建物の場所と種類、BGMが決まっています。なのですが集落のタネの中には、一部の建物やモニュメントが隣の集落の範囲に食い込んでいるものがあります。旗とモニュメントが重なったり、人間が迷子になるなど厄介なのですが、意図的にそういう作りにしているのでしょうか?

 

疲れたのでこの辺で昼寝します。 おわり

ゲームを終わる